Mayumi Enoki / Tomoko Takemasa Exhibition
- I am remembering why we are thinking about it.
- わたしは私たちがなぜそれについて考えているのかを思い出している。
4/20 Sat. - 5/19 Sun. 13:00 - 19:00
4/30, 5/1, 5/2 を除く土日祝のみ
入場無料
於 京都 瑞雲庵
オープニングイベント
4/20 Sat. 17:30 - 18:00
ダンサー小山衣美によるパフォーマンス
誰かの目にうつる「それ」とは。
「それ」をじっと見つめ、外周をなぞるように辿り、隙間と隙間の間にある思考を紡ぐことを途切れさせないように、「それ」について考える。
そのすべてを何故考え始めたのかをわたしは一つずつ思い出している。
Artists
榎真弓
Mayumi Enoki
多層的な世界観。新しく制作したものだけではなく、これまでわたしの作品に登場したもの、あるいは使わずに保管していたものも溶け込ませてみる。その時に作ったものを、いまというプラットフォームで俯瞰してみる。別様の出来事へ拡張する。作品にもうひとつの層を重ねる。そのことで未来との呼吸を整え、生きることの文脈を編集する。揺らぐリアルをこの手で確かめながら。手探りは時にさみしく、さみしくなればなるほど透明感を増していく。そのようなこれからを予感しています。
2019年4月 榎 真弓
美術家。広島市出身、岡山市在住。Royal College of Art, Printmaking Course(MA RCA)修了。日々から宙までが折りたたまれかさなり。それらの間に流動する気配や陰影。あるいはふるまいとしての重力。その現れをそっとすくいあげたい。
武政朋子
Tomoko Takemasa
同じように見えた図像は少しずつ違う動きをしながら、以前の記憶をぬりかえていく。
既視感に新たな既視感を上書きしていくように変容する画面は、元のイメージに複数の可能性を秘めつつ、遠く離れ、どこに漂着するかもわからぬまま、ただ空間に出現の過程を映し続ける。気がつけば今まで見ていたと思ったものは消え去り、同じような顔をしたそれが、こちらを見つめている。
どうして見ていたなんて思ったのだろう。
考える間も無く、また次の既視感が始まり、何に疑問を抱いていたのかすら遠のき、ただ目の前の出現に目を凝らす。
2019年4月 武政 朋子
1984年埼玉出身。武蔵野美術大学油画学科卒業。物事への乖離と解体を行いながら、それによって生じる状態への問いかけを通し、認識するということの考察を行う。近年では使用するメディアや展覧会の構成も多岐に渡る。
会場
瑞雲庵/Zuiun-an
603-8074
京都府京都市北区上加茂南大路町62-1
アクセス
京都駅から
市バス9号、37号、北3号系統「上加茂御園橋」より徒歩15分
京都市営地下鉄「北山駅」よりタクシーまたは徒歩20分
四条河原町/出町柳から
市バス4号系統「上賀茂菖蒲園町」下車徒歩5分
Curator
新井杏
Kyo Arai
Arai Associatesとして初めて自身のスペースから離れ、今まで縁遠かった京都という場所で展覧会を開催します。4年間スペースを運営しながら見てきたもの、アートを見つめ直して見えてきたものを違う場所で展開したらどうなるのかという疑問がこの企画の始まりです。 展覧会を作る作家には榎真弓さんと武政朋子さんをお呼びしました。私は瑞雲庵という場所でお二人の作品を展示し、漂って交わる空気を見てみたいと思いました。 彼女たちと私の視点と時間が可視化された時どのような景色が広がるのかを是非ご覧ください。
助成
公益財団法人 西枝財団
https://www.n-foundation.or.jp/
主催
Arai Associates
https://araiassociates.com/